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フィナーレ 「ザラストロ万歳!」 1-8 [魔笛]


ザラストロ様 万歳

ああ 怖いよ おれ震えちゃう

今度こそ おしまいよ ザラストロのお出ましよ

ネズミだったら穴に入るぜ かたつむりなら隠れるぜ
お嬢さん なんて言い訳しようか

真実よ 本当のことを言うわ たとえ それが罪でも


賢者ザラストロ様 あなたこそ われわれが従うべき方
とこしえに賢者の生を楽しまれよ われらが高僧を尊敬いたします


私は罪を犯しました
あなたの元から 逃げようとしました でも それは 私のせいではありません
悪人が愛を 無理強いしたので ここから 逃れようとしたのです

娘よ 立ちなさい 案ずることはない
その口から聞くまでもない そなたの気持ちは分っておる
そなたの心は ほかにある ほかの男を愛しておる
心まで縛るつもりはない かといって 自由にするわけには いかん
愛は強制するものではない だが自由にするわけにはいかん

でも母の元へ戻らなければ それが 子の務め

それは断じて許さん
あの女の手にゆだねたら そなたは幸せになれまい

ああ なつかしいお母様 母は優しい方です

あれは高慢な女だ
心正しい男が そなたを導かねば そういう男が いなければ 女は 自分の分を踏み外すもの




若者よ こちらがザラストロ様だ

あれは

あれは

信じられない

あれは 夢じゃない

今すぐ この腕で 抱き締めたい

たとえ ここで 死んでもいい

何てこと 


厚かましい 離れろ ずうずうしい どうか 無礼者どもに 罰をお与えください
ふらちな若造に へんてこな鳥野郎 大胆にもパミーナを 誘拐しようとしました
ご存じでしょう 私めの忠義ぶり 

月桂樹の枝に値する おまえは見上げた男だ

身にあまる光栄

足の裏をムチ打ち77回

どうか ご勘弁を

礼はいい 主の務めだ

賢者ザラストロ様 正しく褒め 正しく罰す

二人を試練の神殿へ お連れ申せ
お顔を布で覆いなさい まずは清めの儀式から 

美徳と正義が 地上にあまねく下りれば
天と地は一つになり 神と人は近づく 

モーツァルト:歌劇 《魔笛》
第8曲 フィナーレ
「ザラストロ万歳!」(合唱、パミーナ、ザラストロ、モノスタトス、タミーノ)


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